障害は環境がつくる
社会福祉相談援助実習が終わりました。
私が行った施設は就労継続A型事業所でした。
A型事業所では雇用契約を結んでいる為、利用者はお給料を得ています。
私が実習をした施設では、利用者さんは障害者福祉施設での清掃と洗濯業務に取り組んでいました。
私も実際に利用者のおこなっている仕事をさせてもらいましたが、
時間と品質を求める仕事内容で最初の10日間は終わったらぐったりでした。
「障害のある人が働く場所」という認識しかなかった私の見方がまず大きく変わりました。
すごく大変な仕事なのに、働いている利用者の方たちはとてもイキイキしている・・・・
「なんでだろう?」からスタートした実習でした。
実習が進んでいくと、利用者さんたちが施設を利用するまでの背景が見えてきました。
障害があるが故に圧倒的な社会経験の乏しさからうまく人間関係を作れない、身の回りのことをする生活スキルが身についていない・・・・・
障害があるが故に「できない子」として育てられ、親や周りの人から責任や役割を与えられてこないで育ってきていること・・・・・
だから今「役割」と「責任」を与えられていることに「やりがい」を感じているのだと・・・・。
そしてもうひとつ思ったことは・・・
障害があろうがなかろうが「必要とされること」は生きていくうえで必要なことなのだということ。
障害があるから障害者なのではなく、環境によって障害が作られていること。大きな気付きをさせていただいた。
「自立支援とはなんなのだろう」「よりよく生きるとは何か」を考えることができた実習でした。