宮下奈都『たった、それだけ』
- 作者: 宮下奈都
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: 文庫
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辻村深月さん、本屋大賞受賞おめでとうございます~!
本屋大賞繋がりで、宮下奈都さんの本を初めて読んでみました。この作家さんがいい!と思ったら同じ作家さんの本ばかり読んでしまいます。が、もっといろいろな作家さんの本を読んでみようと思うこの頃です。
贈賄容疑で行方不明になった男性。その周囲の人間を主人公にした連作短編集。
それぞれの主人公が「たった、それだけ」で行動できなかったことに後悔して、、、を抱えているのですが、すごくさらっと読めてしまいました。
須藤先生の教師としての挫折、出発のお話がよかったです。
すごくさらっと読めてしまった分、あまり心に残らなかったのですが、、、
他の作品も読んでみることにします。
ひとつ思ったのは、
本のテーマとはかなりずれるのかもしれないけど、、、、。
過去のこと、執着しちゃうこと、気になってしまうことって人間だからあるけど、「たった、それだけ」ってさらって流しちゃうことも大事だなってことです。
人の言葉、あの日あのときの自分の言動、、、などなど。
自分に自信がなくて保身のときはそうなりがちで、他人から見える自分がどうかをくよくよ考えたり、躍起になったり。
ありのままってすごく難しい。けど、ありのままでありたいなぁって思うのでした。