『あなたのことはそれほど⑥』~みんなドロドロを持ってる
『あなたのことはそれほど』の最終巻、でました。
年末に読んでそのままになってました。
波留ちゃん主演のドラマでも話題になった原作です。
ドラマ版は亮太演じる東出さんの演技に怖いもの見たさで毎週見てしまいました。
亮太との家庭生活を築いていた美都は中学校時代の同級生・有島くんとばったり出会い、いとも簡単に関係を持ってしまう・・・という救いようのないW不倫ストーリー。
悪びれず、不倫相手との逢瀬に驀進する美都。
1巻2巻あたりはこの傲慢な主人公にまったく共感できませんでしたが、ついつい読んでしまうのはなぜだろう。
それは、美都の言動って誰しも持っている悪い心だからなのではないか。
何巻かで、美都の心のセリフのなかに
有島くんは自分のおこないを後悔して、私は自分の本質に気付いた ようなフレーズが
あったと思いますが、なんだか奥が深くて、ただの不倫バカ女と思えなくなってしまいました。だって自分の本質をどうしようもなく感じる時ってありますよね。
結果、有島くんは奥さんとの関係を取り戻そうとし(やっぱりね!男は離婚しないのよ)、美都は離婚する訳ですが・・・・。
一方、夫に浮気された麗華。
父に浮気される母のようにはなりたくないと願っていた自分が夫に浮気された。夫の浮気相手は自分とは正反対のようなかわいらしい女性だった 。
こちらもまた自分の本質に向き合わざるを得なかったのか・・・と思います。
『朝が来る』感想つづき
辻村深月さん『朝が来る』の感想つづきです。
この作品がすごいと思ったところは、生みの親であるひかりと養親の佐都子と夫の人生が丁寧にしっかり描かれていること。
佐都子と夫(栗原夫妻)が出会い、結婚して、不妊治療に至るまで、不妊治療をうけはじてからの夫婦関係のこと。
ひかりの生活、妊娠がわかってから出産後のこと。
心の動きがとにかく丁寧に描き出されていて、佐都子とひかりという二人の女性どちらの女性の気持ちにも引き込まれる。
辻村さんの作品から個人的にいつも感じるのは「普通ってなに??」という問いかけ。この作品でも感じた。「普通は~」という言葉をつい使いがちだったり、頭のなかで無意識に普通の基準を求めていたり。そんなものが不確かなものだと思い至る。
ひかりは普通の家庭で育った女の子。そんな女の子が家庭のなかに居場所を感じられず、家を出ていく。でも、10代の少女が生きていくにはあまりにも過酷で厳しすぎる社会。
「なぜ」「どうして」という大人の問いかけに対して言葉で返す術を持たず、結果的に彼女たちを傷つける。それがどうしてなのかを充分に読者に理解させるのではないか。
日本は血の繋がりが重視される社会なのだと思う。しかし、佐都子にもひかりにも朝をもたらしたのは朝斗という子ども。救われたのは親のほう。そんな事実を目の前にしたら血の繋がりよりも大事なことがあるんじゃないかって思う。
人間関係という箱のなかで生じる心の動きだったり、ひずみみたいなものを本当に上手に描かれる作家さんだと思っていましたが、今回の作品を通して現代の子どもたちの生きにくさに寄り添っている作家さんだとも思いました。
辻村深月『朝が来る』~人は何度でも生まれ変われる
辻村深月さんの『朝が来る』を読みました。
辻村さんの本は何冊か読んでますが一番感動し、考えさせられた本になりました。
以下ネタバレあり。
長い不妊治療の末、特別養子縁組により朝斗という子どもを育てる栗原佐都子。
中学生で妊娠出産し、子どもを手放すことになったひかり。
教師である両親に育てられたひかりは家のなかで窮屈さを感じながら生活する普通の女の子だった。同級生から告白され付き合い始め、妊娠。妊娠がわかったときには中絶ができる時期を過ぎてしまっていた。
妊娠がわかったときの母の態度に絶望するひかり。自分の気持ちは置いてきぼりで、親がすべて処理してしまい、特別養子縁組に出すことも決められてしまう。
出産という大仕事を終えたひかりを待っていたのは出産を「なかったことにしたい」両親。ひかりはさらに居場所を失っていく。
家出をしたひかりは社会で生きていこうとする、、、。
自分達の目の前に赤ん坊がやってきたときに「朝がきた」ような感じがした栗原夫妻。
出産したあと自分の居場所を求めて迷走し、傷付き、さまようひかりの前に現れた我が子はぱあっと目を輝かせてひかりを呼ぶ。初めてありのままの自分を受け止めてもらえた瞬間だったのではないかとおもう。
目の前がぱあっと開ける瞬間て誰にでも訪れる。人は何度でも生まれ変われる存在なんだということを強く感じることができた。
「昼顔」からの男と女の違い
映画「昼顔」レンタル開始になってやっと観ることができました。公開前の去年の6月頃、テレビで再放送しててすっかりはまってしまいました。
ドラマでは、上戸彩ちゃん演じる紗和はご主人と離婚、斉藤匠演じる北野先生は奥さんのもとへ戻ってしまうのですが、、、。
一人ひっそりと海辺の町で暮らす紗和。その町に偶然、生物の講演会に訪れた北野先生が再会するというお話。
結末は、、やはりハッピーエンドではなかったですし、うーんその終わり方(死ぬという幕引きの仕方)は個人的にはずるいと思うのですが、、上戸彩ちゃんの演技力がすごくて引き込まれてしまいました。
このドラマ、映画のすごいところは、きれいごとではない「現実」を見せているところなのかなと思います。
ドラマの中で吉瀬美智子さん演じるりかこが、「女は悲恋に走るけど男は違う。」「自分を特別だと思うのはやめなさい」というようなことを主人公の紗和に言うのですが、真実をついているのだなぁと思います。そして、それがこの作品の魅力だと思いました。
不倫はだめ!人の不幸の上に幸せは築けない!
女は身を滅ぼすけど、男は離婚しないんです。男と女の違いが究極に表れている。何でだろうってちょっと考えました。
男の人は名声だとか地位にこだわる生き物だから、と今のところ思ってます。
あっ、ちなみに芸能人の不倫がやたらと騒がれてますが、芸能人の不倫については基本的にオッケーだと思ってます。特に役者さん。理性でも抑えきれないほどのどろどろの感情を味わったことがない人が人の心を動かす演技ができるのですか??という理由からです。
★今年の目標と、、心のありよう★
救急車で運ばれて早1週間。
胃の調子も戻り、喉元過ぎれば、、、じゃないけどあの苦しみがすっかり過去の出来事ににりつつある。。。
救急車に運ばれて2日後に風邪でお世話になるお医者さんに一応診てもらいに行ってきました。そこで胃腸炎ではなく胃潰瘍ということが発覚。
胃潰瘍=ストレス、、、??
確かに出産してからというもの、体調不良や風邪を何回か繰り返し、そのときに吐くことも。。。
今年の目標を「健康」にせざるをえません。
胃潰瘍といわれ、確かに慢性的な睡眠不足によりストレスフルな毎日だとは自覚ありますが、それよりも自分の心の持ち方を変えなくてはと思いました。
自分の予定通りには行動できない毎日、一人の時間がなかなか作れない毎日、何を考えてるのかよくわからない生き物を相手にする毎日のなか、知らず知らずのうちに「~べき」「せねばならない」という思考で自分をがんじがらめにしていたかもと反省。
先回りしちゃいがちな気持ちを落ち着かせて
場当たりでもいいじゃない、娘が泣いたら都度都度考えればいいじゃない、とゆったりとした気持ちで毎日を過ごそうと思ったのでした。
★胃腸炎★
娘の話ではなく私。
昨日、夕方から突然の吐き気、吐き続けること4時間。胃液しか出るものがなく、胃液を出したあとの胃の痛みが尋常ではなく立てなくなり、、、「これはやばい」と。
生まれて初めて救急車で搬送されてしまいました。
毎年年末年始は何か起こるのですが、(昨年は風邪、その前の年は社会福祉士の国家試験、その前の年はインフルエンザ。。)今年は何事もなく終わりそうだと思ってたらまさかの胃腸炎。しかも救急車。
近くに住む両親が飛んできてくれて、母が一緒に救急車に乗り込み、夫は寝ている娘をみていてくれました。実家が近くてほんとにヨカッタ。。。
あいにくベッドの空きがなく点滴を打ってもらい、帰ることになりました。が、夜中も何度吐いたことか。。。ポカリを飲んでは吐きを繰り返し。しかし胃液だけ吐くよりは楽だったのでついポカリを飲む。
明け方にようやく楽になってきました。
夜中はリビングに布団を敷き、夫娘と別々に寝たわけですが、、、図らずも夜間断乳をすることに。フラフラになりながら夜中の12時におっぱいをあげ、そのまま娘寝落ち。その後2時過ぎまで何度も目を覚めて泣いてる声が聞こえてきました。いままではおっぱいをあげていたのですが、昨日はそれができずひたすら夫があやしてました。
すると2時過ぎから朝の7時まで熟睡!私ではなく夫が寝かしつけしたほうがよく寝るんじゃないかと、、、。私だとおっぱいをくれるって思っちゃうのかな。
娘は生後9ヶ月を迎えました。
離乳食の量が増えたからか昼間におっぱいを欲しがる間隔があき、6時間くらいあくときも。その分、夜中に何度も目が覚めるのは相変わらずで、3時間続けて寝ればいい方というのが続いてます。
朝までぐっすり眠りたいよぅ。。。
★ディズニーと私の変化★
とあるアンケートで「変なホテル」宿泊券が当選しました。ホテルの場所がディズニーランドの近くだったことから友達と友達の子ども、私と娘の4人でディズニーランドに行ってきました。ディズニーランドは10年ぶりくらいかもしれません。
友達の子どもは4歳の男の子。天真爛漫なboyです。
友達の家に前泊。前の日に旦那さんが作っておいてくれた豚の角煮をごちそうになり、翌日は旦那さんがディズニーランドまで車で送ってくれました。
私、初めてミッキーの家(?)に行きました。ミッキーの家を見学(?)して最後にミッキーと記念撮影ができるとのこと。私たちが行った日は蒸気船ミッキーでした。
私、もともとディズニー好きではありません。ディズニー映画よりも宮崎駿でしょ!って思ってしまうし、好きなキャラクターもなし。「よくあんなに混んでる場所に行くよね」と冷めた目でみていたタイプだったのですが、、、。ミッキーと写真撮影したときは嬉しくて、ジワンとした暖かい気持ちに!なんだろう、子どもが産まれたからでしょうか。そんな自分の変化にびっくり。
娘に着せてきた洋服だと寒くて急遽買ったプーさんのフリースと帽子のおかげで若干コスプレ状態になったこともよかったです。
ベビーセンターもフル活用。
夕方、離乳食と授乳のためにワールドバザールのベビーセンターに入りましたが、人で溢れていたのでトゥーンタウンのベビーセンターに移動。トゥーンタウンのベビーセンターはがらがらでゆっくりごはんを食べさせ、オムツ替えができました。
夜は変なホテルに宿泊。
恐竜が出迎えたくれた以外は普通の綺麗なホテルでした。