支援者として成長するために

真面目な仕事のお話&ときどき好きなものをゆるく語ってます

弟のこと~ひきこもりが終わるとき②

弟は技術を身に付けようと考えたそうです。私が社会福祉士の資格を取得したことやその話をしたことを弟なりに考えたみたいでした。弟は理系の大学に進学した自分の経歴を考え、電気工事士の資格取得を目指すことにしました。この資格にたどりつくまでも、多分私が想像する以上に考えて考えて考え抜いたのだと思います。

 

県の職業訓練校なので試験もきちんと実施されるということで、弟は真剣に試験勉強に取り組んでました。そして合格し、週5日の職業訓練校に通い始めました。

 

学校というものをやりきった経験のない弟。母と私は「通いきれるのか」と心配していました。

が!心配は無用でした。

1年間無遅刻無欠席、しかも成績優秀者として表彰されて卒業したのでした。自転車でこけて足を捻挫したときも休まず!

学校が終わったあとはスーパーでバイトをし、土日の昼間は派遣のバイトをし、家に生活費をきちんと入れてくれました。

 

11月にはには大手食品製造会社の技術職として内定を得ることができたのです。

 

またなんと!彼女もできました。純朴そうな可愛らしい娘さん。

 

学校に通い始めてからの弟は本当にいきいきとしてました。忙しい生活の合間に、学校の先生とゴルフ行ったりクラスメイトとごはんに行くなど人付き合いも積極的になりました。

弟いわく、人との付き合いを避けてしまうのはよくないと思うようになったそうです。

 

家でもよく話すようになりました。学校で学んでいることはもちろん、私達家族にいろいろなことを話すように。本来の明るさを取り戻したような感じでした。

 

弟がなぜ通いきれたのか、、、、おそらく「自分で選んで悩みながらも自分で決めた」からではないかと思います。これまでの弟は、何がしたいのかわからなくて立ち止まってしまっていたのだと思います。大学中退や職場での人間関係のこじれなどで挫折感も味わっていたのだと思います。

そして弟の話を聞いて知ったことは、人の言葉が弟に届いていたということ。

家族の言葉はもちろん、就職の面接で面接官に言われた言葉や郵便局での出会い。それらの人の言葉が弟に考えるきっかけを与えていたことを知りました。

あの3年間のひきこもり生活があったからこそ、職業訓練校での1年間では人の話を素直に受け止め、学校でもバイト先でも人に可愛がられ、これまで出会った人たちからの言葉を活かしきり、自分の道を手繰り寄せることができたのではないかと思います。

 

続く