夏休みは読書
夏休みなので普段学校の先生とやりとりすることが多い私も夏休みは少しゆとりができ、いろいろな本を読んでいます。
最近読んだ本は
大阪二児置き去り事件のルポと岡田尊司さんの「愛着障害」です。
大阪二児置き去り事件が起きたのは2010年。
幼い子ども2人がマンションの一室で餓死するという事件で、衝撃を受けたことを覚えています。2人の子どもがインターン越しに母親を呼び、叫ぶ姿を想像するだけで胸が苦しくなりました。
当時、テレビでは、2人の子どもを餓死させた母親が夜遊びをする姿を報道し、母親の非難する内容のものが中心でした。
この本では、この母親がどのようにして育てられた女性なのかを丁寧に取材することで、養育環境の不十分さがどのようにその人の行動、思考、パーソナリティに影響を及ぼすのかを明らかにしています。
関係性の貧困の典型的なパターンだと思いますが、貧困の連鎖の深刻さを感じた1冊でした。
声を上げる術を知らない人にどうしたら支援の手が届けられるのか・・・・
考えさせられました。
感じたことは、現代において愛着の不安定さを持っている人はめずらしくなく、どこでも出会う可能性があるということ。そういう人と接していると、無意識レベルで影響を受けると思います。
気持ちが落ち込んでいると、本に書かれているような物事の捉え方になることもあります。
自分を見つめるという意味でもとても勉強になる本だと思います。