大切にしたいバランス感覚
新年度が始まり、新しい仕事がスタートしました。
今年度はスクールソーシャルワーカーのお仕事を週3~4日程度、発達障害のある学生の支援を週1日させていただくことになりました。
スクールソーシャルワーカーのお仕事で私がお世話になっている自治体では、障害のある子どもや発達の遅れが気になる子どもの支援が充実している自治体です。
別の自治体に住む友人が発達の遅れが少々気になる子どもを持っていることもあり、自治体によってこんなに違うのだと感じています。
躓いてしまう子どもの支援が充実していることはとてもよいこと。
でも、「できないこと」がクローズアップされすぎるのもどうなんだろうと最近考えます。情報がありすぎることで、親の不安を余計あおってしまっている側面もあるのではないかと思います。
障害がある子どもを持つ家庭は大変。
離婚などをしてひとり親になった家庭も大変。
私の周りの友人には、障害や発達の遅れの心配のない子どもを持っている人もいます。
出産と同時に仕事を辞めざるを得なかった人もいて、働きたくても子どもを預ける場所がない、ご主人の給料だけでは生活が苦しいなどで困っています。
そういう人たちからしたら、「私たちだって大変なのよ」という気持ちもあるかもしれません。
ご主人がいて、子どもに障害がない人も大変。
みんな生きることが大変な世の中。
こういうバランス感覚を持っていないと、変な権利主張になりかねないと感じるのです。
クライアント個人を見るときにも同じです。
発達障害、軽度の知的障害を持つ学生は様々なところで躓くかもしれない。
しかし、その「できないこと」が社会の中で暮らしていくうえで大きな弊害になりうるのかどうかをみるバランス感覚ってとても大切なこと。
実習の時にも感じたことですが、現場に入ってみてクライアントに要求していることの妥当性を考えることって大切だと改めて思いました。