たまに真面目なひとり言

真面目なお話たまに好きなものをゆるく語ります

キャリアカウンセラーを経て通信制の大学に入学

NPO法人を退職した私。

ご縁があって、とある大学のキャリアセンターでキャリアカウンセラーとしてお仕事をさせていただくことになりました。フリーランスでメインの大学以外でも大学や高校でお仕事をしました。

「社会に出る前にできる支援は何なのか」を考えたいと思っていたので、とてもありがたいことでした。メインは就職活動をしている学生の相談業務。

 

勤務していた大学の特徴は、

とても大人しい学生が多いこと

「どうせこの大学だし」と卑下している学生もいること

地元志向

素直な分動き出したら成長のスピードが速いことがよい面でした。

関わっていた学生さんが、内定を獲得したときや進路が決定して卒業式を迎えられた時には、一緒に喜べたことがやりがいとなりました。

 

同時に、社会に出る時に躓いてしまう若者の支援は「大学に入ってからでも遅い」という現実にもぶつかりました。一定数の学生は進路未定のまま卒業を迎えます。その学生の中には、発達障害や家族の課題、メンタル面での不調などを抱えていることが見受けられました。

 

一方で、大学に来れる子どもたちは大学に行かせられるだけの経済力が親にあるという時点で幸せな子どもたちといえる側面もある。

しかし、大学に来ない方が幸せだったのではないかと思える学生さんもいるという側面もある。

 「より手前の支援」に関心を強く抱くようになりました。

 

同時に自身のキャリアについても考えるようになりました。

大学のキャリアセンターをメインにお仕事をしながら、高校でのキャリア教育、他大学での模擬面接や相談業務などをさせていただきました。

数年がたち、フリーのキャリアカウンセラーとして生きていくことが私のキャリアなのだろうかと考えるようになったのです。

 

キャリアカウンセラーが活躍する場所は企業や大学など様々な場所に広がっていますが、「講師業で収入を得ていくこと」が成功できるかどうかに関わっています。

そして大きな収入になるのは「企業の仕事」です。企業側は「よりよい人材を自社に欲しい」「既存の社員を自社に貢献する人材に育ててほしい」と資金を投入します。企業は営利を生み出さなくてはならないのですから、それは当たり前のこと。

 

しかし、私はよい学生をよい企業に入れるために、講師としてのスキルを磨くということがどうしてもぴんとこなかったのです。そういうことは得意な人たちがすればいいのではないか。

 

スタートラインにも立てない若者や子どもがいる。そういう子どもたちのために自分の力を使っていきたいと考えるようになりました。

 

そんな時、ある勉強会で知った「スクールソーシャルワーカー」という仕事。

悩みや課題を抱える子どもとその家族に対して、環境を調整していく役割を果たすスクールソーシャルワーカー

 

社会福祉士という資格を知ったのもその時でした。

社会福祉士を取ろう」と決意した瞬間でした。

 

そして2014年4月、通信制の大学の社会福祉専攻に入学しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支援のお仕事をするきっかけ

社会福祉士の受験記録の前に

なぜ「社会福祉士を取ろうと思ったのか」を書きたいと思います。

 

私は、約9年前にキャリアカウンセラーを取得しました。

その時は人材派遣会社で働いていました。

主な仕事は就業している派遣スタッフさんのところに行き、就業状況の確認や新たな依頼を獲得すること。人材派遣会社で働いているときに、リーマンショックがありました。

 

人材業界はもろにあおりを受け、契約がどんどん終了。

職場では、毎日営業が怒鳴られる。

びくびくした毎日・・・・。

 

私は何のためにキャリアカウンセラーの資格を取得しようと思ったんだろうと考えるようになり、転職を決意しました。

 

「人の役に立てる仕事がしたい」という原点に返り、転職活動をしたのちに

とあるNPO法人で若者支援のお仕事をすることになりました。

 

そのNPO法人では、行政からの委託事業で無業状態にある若年層の就労支援の仕事に携わりました。

相談者さんのお話を聞き、その方が一歩踏み出せるところはどこなのかを一緒に考え、行動に移していくことを支援する。

 

相談者さんのメインの年齢は20代後半から30代前半。

中学校・高校で人間関係でうまくいかなかった

大学卒業後仕事についたがなじめず早期離職

親が精神的な疾患を抱えている

 

様々な状況の方が相談にいらっしゃいました。

もっと早く支援の手が入れられていれば違う結果があったのではないかと

感じるようになり、学校段階での支援に携わりたいと考えるようになりました。

 

そしてより深く感じたのは「専門家として力をつけないと本当に困っている人の力になれない」ということ。

 

NPO法人に勤めて3年が経過し、法人の目指す方向や私のやりたいこととの食い違いなども日々感じていたところだったので、NPO法人を退職し、キャリアカウンセラーとしての仕事をすることになりました。

 

 

 

 

社会福祉士合格

第28回社会福祉士国家試験の合格発表があり、無事合格することができました。

自己採点で合格点取れているものの発表があるまでは、マークミスしてなかったかとか、名前書き忘れてなかったかと不安でしたが、試験センターのホームページで自分の番号を確認できたときに、ようやく終わったと思えました。

合格率がとても低いことに必要以上に焦り、情報に振り回されたり、、、。

終わってみて思うことは、難関資格と言えるような難易度ではないのではないかということ。

そして、資格試験にはやり方があるということ。

勉強を開始したときには、「ノートにまとめる」「全体を理解してから過去問を解く」などの正攻法の勉強方法で突破口しようとしていました。
でも、資格試験て違うのだと実感。
次回のブログでは、私の国家試験対策について書いていこうと思います。

社会福祉士に合格できず何年も苦しんでいる方の一助としていただければと思います。


対人援助職こそ大切な自己肯定感

ある集まりで、「職場で注意を受け、尊厳を傷つけられるようなことを言われた」と話している人がいました。

年齢を重ねていて、支援の仕事に長く携わっている方です。

注意を受けた内容は彼女は話しませんでしたが、たまたま彼女の働いている職場に私の知り合いがいて、欠勤連絡の仕方についての注意だったと知っていました。

本当に尊厳を傷付けるような言い方をされたのかもしれない。でも、自分を守るために必死に同意を得ようとしているように感じました。

おそらく自分に自信がなく、正当化するための行動だったのかなぁと思います。

自己肯定感・・・・最近、よく考えます。

心理や福祉の仕事を選ぶ人の中には、過去に満たされない何かがあって、その自分の心の空白を埋めるために支援の仕事をしている人がいます。

そういう人は支援対象者との共依存が始まり、自分も周りも不幸にすると思います。


過去に何かがない人はいない。でも過去の何かを自分の中でしっかり解決していることが支援職に就く者としての責務ではないかと思います。


「私は不幸だった」「あの環境のせいで大変だった」「あの人のせいで・・・」

意識的に感じていなくても、知らず知らずのうちに他人や環境のせいにしていることもあると思います。そして必要以上に自分を責めるのも違うと思います。

 

過去にトラウマがある場合は、その過去の出来事を一度自分の中で精査しなおすことが大切なのではないでしょうか。

人のせいにしているうちは乗り越えられないです。

 

フラットに物事をありのままに見つめられているか。

自分と向き合えているか。

他人のせいでも環境のせいでもなく、自分のせいでもなくその状況を受け止められているか。

 

気持ちが落ちてしまうこともある。人間だから。

でもそこに気付かないことが大問題。

 

他人の気持ちに敏感である前に、自分の心にアンテナを張り巡らせていきたいです。

感謝できる自分でありたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

国家試験が終わりました

1月24日社会福祉士の国家試験が終わりました。

通信制の大学に入学して2年。
長いようで短かった2年間でした。

若年無業者や学生の就職支援の仕事を経験して、困っている子どもや家族の役に立ちたい、つまづいてしまう子どもの力になっていきたいと思い、社会福祉士の資格を取ろうと決意しました。

国家試験までの1年間は、勉強に集中できないような時もありました。仕事のことでもたくさん悩みました。福祉の現場ってなんだろう、自分にできることってなんだろうと悩んで、たくさんもがきました。

力が発揮できないもどかしさを感じ、たくさん自信を失いました。

試験1週間前は、落ちたらどうしようと不安で不安で仕方ありませんでした。

でも、試験前日に、こうやって試験を受けられること自体がありがたいこと、奇跡のようなことなんだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

感謝を感じた途端、やるっきゃないと覚悟が決まり、試験当日は今までにないくらいの集中力とねばりで臨むことができました。

自己採点の結果では、合格ライン達しているのでひとまずほっとしております。

支えてくれた人の思いをちゃんと感じて
資格をどういかしていくのかをしっかり考えて実践していきたいです。

社会福祉士の資格制度にはいろいろ疑問を感じます。でも、資格取得を決意して本当によかったです。

年内最後のケース検討勉強会

昨日は自主的に開催している勉強会でした。

この勉強会は私がキャリアカウンセラーとして現場に入った時に、「この学生の対応はよかったのだろうか」「もっとよい支援方法があったのではないか」という疑問から各現場で入っているキャリアカウンセラーは自分の支援の振り返りをする機会が少ないと感じ、キャリアカウンセラーの師匠に相談して始めた勉強会です。
参加メンバーは産業カウンセラー、社労士、キャリアカウンセラーなど様々ですが、それぞれの立場で支援の仕事をされています。
 
毎回、実際のケースをもとに加工して発表して、どんな見立てをしてどんな支援が考えられるのかをディスカッションします。
みんなで意見を出し合い、師匠がスーパーバイザーの立場で助言してくださいます。
ケーススタディのようにおこなうときもあります。
 
この勉強会を始めてもうすぐ4年目に突入しますが、やってみて感じることは「支援者はケースで成長するということ」。
自分1人で支援していると視点が偏ります。他の方の意見や視点、方法を聞くことで自身の引き出しが増えていくように思います。勉強会を通して理論をどのように実践に活かしていくか、ということも考えました。
 
昨日は、私の関わっている中学生の女子のケースをもとにしました。
彼女の高校入学後の関わり、その後の進路を決定するにあたって支援者が何に軸を置いて関わっていくのかを中心に検討しました。
 
またまだ力の足りなさを感じると共にとても勉強になりました。
 
午後はケータリングで忘年会を開催。
このような場を共有できる仲間に出会えたことに感謝することができた1年の締めくくりでした。
 
 

「普通」の基準~実習報告会にて~

実習報告会が終わりました★

1人1人の発表を聞いていて、それぞれがいろいろな思いをされていることを感じました。
 
同時にいくつかの共通点がありました。
それは、「障害者」「認知症」などの言葉で自然に線引きをしている自分に気付いたということ。
ある方の発表がとても印象に残っています。その方は聴覚障害のある方だけが過ごす高齢者施設で実習をおこないました。「そこでは、耳の聞こえる私が障害者」だと気づけたと。利用者さんたちは筆談などで自分を助けてくれたと。
 
先生からも「普通」って何?ということを自らの価値観を振り返りながら考えて欲しいとのお話がありました。
 
「普通は〜する」「普通はこう」など、無意識に考えている自分がいると思いました。
「個性」と「生きづらさ」を分けて考えること。専門職は個性は最大限認めて、生きづらさにアプローチする。難しいけど、何を支援すべきなのか、しっかり考えられる専門職に成長したいです。
 
利用者に求めていることへの妥当性を図ることも重要だと思います。
 
例えば、利用者に脱いだ服は片付けましょう。という目標を決める。
 
でも私だってよくコップを出しっぱなしにしちゃってるしな 
 
こういう感覚ってすごく大事だなって思います。
 
支援をするということ自体が本当はすごくおこがましいこと。それを認識した上で何をするのか。
無意識に利用者に厳しいことを求めている、、、そんなことがないように、バランス感覚を大事にしたいです。